このシリーズの最終話です。
利き足の骨折からの復帰(1)(2)(3)(4)は、 過去の記事をご覧ください。
↓ ↓ ↓ ↓
(11)怪我をして失ったもの
長男say(小学6年生)が骨折したのが、小学生年代の集大成「全小」の市内予選決勝の直前となる10月中旬だった。
チームのエースである長男sayの不在も要因の1つとなり、まさかの予選敗退。チームメンバーにとってはトラウマにもなりえる衝撃的な出来事となった。
本来であれば、チームメンバーと県大会に出場し喜びを分かち合い、ヒリヒリするような経験が出来ていたはずだが、「俺がいなかったせいで負けた」という負い目に変わった。
怪我によって、大切な試合での勝利や県大会における経験を失った。
上記の他に失ったものとしては、怪我をしてから元の状態まで戻るまでに要した約4ヶ月間で得られ たであろう技術的、身体的成長が考えられる。ゴールデンエイジと呼ばれる、成長著しいこの時期の4ヶ月なので決して小さいものではないと考えている。
但し、この成長は決して取り戻せないものではない。
今後の取り組み方次第では、取り返せるものだし、簡単ではないが失ったもの以上を得ることだって出来るかもしれない。
期待をもって見守ることにしたい。
(12)怪我をして得たもの
怪我によって失ったものがあるのは間違いないが、全てがマイナスとは言い切れない。
少なからず得たものもあると思っている。
市内予選決勝の敗戦からしばらくして、市内2位という“ うれしくない賞状”を長男sayが家に持ち帰ってきた。
誰も欲しがらなかったということもあるだろうが、この悔しさを絶対に忘れないという自分への戒めなんだと思う。
このあたりからかな。
長男sayの精神的成長が感じられたのは。
自分の体を人一倍ケアするようになったし、 サッカーに対する渇望、真摯な姿勢が見てとれる。
サッカーが出来ない時間を通して、如何に自分にとってサッカーが大事なものか再確認したのであろう。
この精神的成長が怪我の功名てやつかなと思っている。
あと、気のせいかもしれないが、プレー中に以前より周りを見れているように感じる。
体を動かしたプレーが出来ない代わりに、頭の中でプレーしていたのかな。
さて、長男sayよ。
以上がこの数か月を俯瞰したときにパパが感じたことだ。
人生、いい時もあれば、悪い時もある。もしかしたら、悪い時の方が長いのかもしれない。
その悪い時の過ごし方(具体的には、要因をどう捉えて、どのように努力をしていくのか)によってその後見える未来は違う。
今回の試練の過ごし方は、悪いものではなかったと思っているよ。
この経験を無駄にすることなく、これからの輝かしい未来を作り上げて行って下さい。切に願っています。
~利き足の骨折からの復帰シリーズ(小6秋の危機) 完