前回からの続きです。
「利き足骨折からの復帰(1)」は以下の記事をご覧ください。
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(4)マッサージ
トレーニング再開後に足のあちこちに痛みが発生した際は、休ませるべきかどうか迷った。
休めば弱った筋肉が強くなっていかないし、無理をすれば怪我につながり更に休まなくてはならないことになる。判断は難しい。
長男sayに伝えたことは、「医者やトレーナーなどの専門家の意見はもちろん参考にするのだが 、最後は自分自身で、どこが痛いのか、どの程度痛いのか、実際に手で触り自分の身体と会話しながら決めるしかない」ということ。
トレーニングをやりながら治していく痛みか、 休むことで癒す痛みなのか。
息子の判断は、マッサージやストレッチで痛みを緩和しながらトレーニングを続けていくというものだった。
それからは、私も可能な限りのサポートはしてやろうと、毎日毎日マッサージに励んだ。
お風呂に一緒に入り、湯船の中で痛みの原因となっている“ コリッコリ”の部分をもみほぐしていく。
風呂上りには、日課としている青竹踏みとストレッチをした後、再度クリームをつけて疲労回復用のマッサージを施す。
マッサージを入念にすると随分痛みが引くようだった。
但し、1日でもサボると足の痛みがひどくなるので、彼の風呂の時間に間に合うように急いで会社から戻ることに努めた 。
マッサージを続けて約2カ月。ようやく激しいトレーニングをしても痛みが出なくなってきているようだ。
筋肉の厚みは9割くらいまでもどってきた。足首の柔軟性は怪我以前よりも高まっている。
(5)誕生日プレゼント
先日、長男sayの12回目の誕生日を迎えた。 誕生日プレゼントは、彼の希望で電気治療器(マイクロカレント)となった。
ゲームやおもちゃなんかいらないから、とにかく早く怪我を治して自分の思い通りにサッカーがしたいという願いが、一番だったようだ。
結構いいお値段がするのだが、その心意気が嬉しかったし、今後も使っていくだろうと考え、了承した。
実際の効果のほどはよく分からないが、思い込み効果でもなんでも良いから利いて欲しいと願っている。
https://www.itolator.co.jp/home-use/product/at-mini-personal/
https://www.nhk.or.jp/gendai/articles/4262/
(6)復帰戦はフットサル
実戦復帰は因縁めいたものを感じた。対戦相手が以前長男sayが所属していたフットサルチームだったからだ。
フットサルチームをやめてからこれまで一度もすれ違ったことすらなかったのにも関わらず、ようやく復帰できそうなタイミングでフットサルの試合が組まれた。
そんな確率の低いマッチメイクに「あぁこれは神様が用意してくれた舞台なのかもしれないな」とも思った。
連絡を受けて以降、たとえ5分でも良いからこの試合に出場できるように頑張ろうと目標を立てリハビリに励んだ。
そして、試合当日。
無理をすれば何とか試合に出れるんじゃないのかという程度までは回復した。
もちろん、スタメンでは無い。出場させるかどうかはコーチ次第。試合終盤チャンスが巡ってきた。
本人よりもこちらの方がドキドキだったかも知れない。動き自体は思っていたほど悪くはない。
全くアジリティはなくフィジカル勝負はできないが、ベテラン選手がテクニックと視野の広さでカバーしているかのようなプレーで、ピッチに立つこと自体に違和感がでるレベルではなかった。
私としては、もうそれで充分。
怪我無く、現チームメイトと、そして昔の友達と楽しくプレイしてくれれば、本日は100点満点だと思っていたのだが。
ありがたいね~。
相手キーパーが少し前に出ていることを見逃さず、長男sayが技ありループでゴール。
ボールがゴールネットに収まるまでの軌道がゆっくり流れ、走馬灯のようにこれまでのリハビリの毎日が浮かび上がるようだった。
胸がジーンと熱くなった。