「ついにこの時がやって来た」かも知れない。
長男say(中学3年生)の身長が、初めて母親の身長を超えた。妻の身長は154cmなので、現在はおそらく155cm程度だと思われる。まだ正式に測定したわけではない。
しかし、つい1週間くらい前までは妻より低かったはずなのに、気がつけば明らかに超えていた。体重も数kg増えているようだ。これまでのような、1年間で5cm程度(0.4cm/月)の伸びとは明らかに違う。
ようやく。ホント、ようやくである。
長男sayに、悲願の第二次性徴期が到来したのかも知れない。
(1)待ち続けた成長期
長男sayは早生まれで、身体の発達も同学年よりかなり遅い、典型的な晩熟タイプである。
小学6年生の春は135cm。
中学1年生の春は140cm。
中学2年生の春は145cm。
そして、中学3年生となった2026年4月は150cmだった。
きれいに毎年5cmずつ伸びていたが、一般的な男子に見られるような急激な伸びがみられる第二次性徴期は、なかなか訪れなかった。
中学3年生になっても大きな変化が見られなかったため、2026年4月には本人の希望もあり、ついに低身長外来を受診したほどだ。
(詳しくは、過去の記事をご覧ください)
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同学年の平均身長が168cm程度なので、2〜3学年にも匹敵する成長の遅れは、競技サッカーをやる上で致命症にも近い。こんなに頑張っている子に、神様はなぜ試練を与えるのか。怒りにも失望にも近い感情を抱く日々であった。
(2)苦しんだトップリーグ
中学3年生となった今シーズン、長男sayはジュニアユースのトップリーグを戦っていた。
前半戦では彼の技術やサッカーIQが評価され先発出場できた試合もあった。得点をとる試合もあった。
しかし、シーズンが進むにつれて、途中出場が増え、やがてベンチで試合を見守る時間が長くなっていった。
最大の要因は、やはり圧倒的なフィジカル不足だったと思う。
技術があっても、身体を当てられると簡単に潰される。良い判断をして裏をかいても、その次の一歩で相手に追いつかれる。
スピードやパワーが求められる場面では、どうしても同学年との差が出てしまう。
遠い会場まで足を運んでも、アップだけして試合終了の笛を聞かなくてはいけない日の帰り道は、何とも言えない気持ちになった。
それでも私は、身体が成長すれば流れは変わると励まし続けた。
後半戦に入ると、メンバーの引退や怪我などの影響もあり、再び出場機会が巡ってきた。
トップリーグ最終節。
長男sayは、ゴールを決めた。
今シーズンのトップリーグでは通算4得点。
チームもリーグ上位でシーズンを終えた。
十分な出場時間を得られたとは言えない。それでも、わずかながらチームの戦力の一部にはなれたのではないかという感覚は持てた。
(3)歓喜の中にいた悔しそうな姿
トップリーグの順位から、チームは高円宮県予選をシードから戦うことになった。
1戦目は2対0で勝利。
長男sayも残り10分ほどで途中出場したようで、チームは代表決定戦へ駒を進めた。
次の試合で勝てば、地域大会出場が決まる。
中学年代最後の公式戦になる可能性もあったため、私も会場へ足を運んだ。少しでも良いから絶対に出場したいと意気込んでいたが、緊迫した試合内容で長男sayの出場は無かった。
交代選手の起用方法をみると、彼を戦力としてみなしていないのがヒシヒシと伝わるものだった。
試合はPK戦へ。
そして、チームは勝利した。
地域大会出場決定。
選手たちが歓喜に沸く中、ベンチには悔しさであふれる長男sayの姿があった。
もちろん、チームの勝利は嬉しい。
仲間と一緒に地域大会へ進めることも嬉しい。
しかし、自分はその大切な試合のピッチに立つことができなかった。嬉しさよりも悔しさが遥かに上回り、その表情を隠せないでいた。
(4)自分で変えられるもの
帰り道、悔しさでうなだれる長男sayに優しく伝えた。
今回感じた悔しさを、これからのサッカー人生にどのように活かすかが大切であることを。
身体が小さいことは、本人の努力だけではどうにもならないハンディだった。
それは間違いない。
ただ、本当にできることを全部やったのか。
以前から課題となっていた走力、特にスピード強化へ、もっと取り組むことはできなかったのか。
どこかで甘えはなかったのか。
もちろん、徹底的に取り組んでいたとしても、今回の結果は変わらなかったかもしれない。
それでも、「ここまでやってダメだったのなら仕方がない。」
そう思えるほどやり切っていれば、後悔はなくなる。
身体の成長を自分で早めることはできない。
しかし、自分で変えられる部分まで諦める必要はない。
今回の悔しさを絶対に忘れず、高校サッカーで活かしてほしいと願う。
ようやく訪れた成長期。
これまで待ち望んでいたものではあるが、身体が大きくなっただけで、すべてが急にうまくいくわけではない。
身体の変化に合わせて、スピードやパワーがどこまで伸びるのか。
これまで積み上げてきた技術や判断力が、フィジカルの成長とどのようにかみ合うのか。
まだ何も分からない。
ただ、長い間閉じたままだった扉が、ようやく少し動き始めたようには感じる。
来月には、長男sayの中学サッカーの集大成となる地域大会の初戦がある。
出場できるかどうかも分からない。
それでも、ここまで苦しみながら進んできた長男sayの姿を、しっかり目に焼き付けておきたいと思う。