これまで何度もブログで書いてきたが、長男say(14歳)は典型的な「晩熟タイプ」。しかも、早生まれ。
小さい頃からとにかく身体が小さく、サッカーではずっと苦労してきた。
中学3年生となった今では、敵味方ともに大人顔負けの屈強な身体なのにも関わらず、こちらは小学生の延長みたいなサイズ感。
良い判断をしても、最後は身体で潰される。競り合いでは吹き飛ばされる。あと一歩でレギュラーを掴めない。
技術や運動量では戦えていても、ここまで“フィジカル差” があると壁は想像以上に大きい。
それでも私は、「晩熟型だから大丈夫。そのうち一気に伸びる」と、本人にも言い続けてきた。
実際、日本代表の名選手にも同じような境遇の選手は何人もいるし、そう信じていた。
しかし――。
想定していた時期を過ぎても、なかなか“ 成長期らしい急激な伸び”がやって来なかった。
(1)なかなか来ない成長期
長男sayの身長は毎年5cm程度の伸びなので、推移はだいたいこんな感じだ。
小6春 135cm
中1春 140cm
中2春 145cm
中3春 150cm
もちろん少しずつは伸びている。
しかし、一般的な男子に見られるような「一年で10cm以上伸びる急成長(PHV)」が、 一向に来ない。
1年前は、もうとっくにPHVに入っていると思っていたがそのよ うな兆しがない。
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(過去の記事をご覧下さい)
本人も不安だったのだろう。ある日、長男sayの方から言ってきた。
「一回、病院で診てもらいたい。」
これまで「そのうち伸びる」と言われ続けてきた本人が、一番不安だったのだと思う。
晩熟タイプの子は、身体だけでなく精神的にも苦しみやすい。
周りがどんどん大人になっていく中、自分だけが取り残されている感覚。スポーツをしていればなおさらだ。
そして我が家は、ついに「低身長外来」 のお世話になることになった。
(2)低身長外来へ
お世話になったのは、市内にある小児科。低身長についても専門的に診てくれる病院だ。
初日は以下のような検査だった。
・身長測定
・問診
・血液検査
・レントゲン検査
・思春期発達の確認(睾丸の測定)
診察の結果、思春期発達の状況からは「思春期に入り始めた段階」 とのことだった。
安心したのが、手のレントゲン検査。
骨端線(成長する軟骨部分)が閉じていると、これ以上の骨の伸びは期待出来ないのだが、長男sayのはかなりくっきり残っていた。
しかも、骨年齢は実年齢より約2年遅れ。
先生が説明してくれたのだが、手の骨は成長とともに少しずつ形成されていくらしい。
ところが長男sayは、同年代なら見えているはずの骨の形成が、まだかなり未成熟な状態だった。
その瞬間、以前歯医者で言われたことを思い出した。
「乳歯から永久歯への生え変わりかなり遅いですね。」
もしかすると、全部つながっているのかもしれない。身体全体の“成長時計”が、人よりゆっくり進んでいる。そんな印象だった。
(3)成長ホルモン検査
二回目は、成長ホルモンの検査だった。
成長ホルモンは夜間に多く分泌されるものらしく、昼間は少ない。そこで、薬を飲んで昼間に分泌を促し採血する。その数値で、成長ホルモンが正常に分泌されているかを見る。
結果は――
基準値14程度に対して、長男sayは30前後。
しっかり分泌されていた。
つまり、現時点では「成長ホルモン分泌不全」の可能性は低いとのことだった。
もし、
・身長が−2SD以下
かつ
・成長ホルモン分泌不全
であれば、保険適用で治療対象になるらしい。
しかしsayは、ホルモン自体は正常。
先生の見立てとしては、「高い確率で“体質性思春期遅発” でしょう」とのことだった。
簡単に言えば、“成長期がかなり遅いタイプ”ということ。
もちろん、将来どこまで伸びるかは誰にも分からない。
それでも、「まだ伸びる余地がある」
そう分かっただけでも、親としては少しホッとした。
現時点では経過観察。
次回診察までに、急激な伸び期に入っていれば問題なしとのことだった。
もちろん、不安がゼロになったわけではない。
サッカーの世界では、身体の小ささは確実にハンデになる。でも、長男sayは、小さい頃からずっとその壁と戦ってきた。身体が小さいからこそ、考え、工夫し、技術を磨いてきた。
U15のトップリーグにおいても、小さな身体にも関わらずこれまでゴールでチームの勝利に貢献するなど、何とか食らいついている。
もし、この先、本格的な成長期が来たなら――。
今まで積み上げてきたものが、大きな武器になるかもしれない。
焦らず。
腐らず。
積み上げ続ける。
それが晩熟タイプに必要な力なのだと思う。