子供たちの夢を真剣にサポートする父親ブログ

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「システムがハマる」長男sayサッカー成長の振り返り46(2022.11)

隣街のクラブチームへ移籍し信頼できるKコーチに出会えた長男say(小学5年生)。

 

(Kコーチの良さについては、過去の記事をご覧ください)
  ↓  ↓  ↓

tokotonpapa.hatenablog.com

 

 

Kコーチはこれまで個々人の能力(スキル)アップを主眼に指導され、ポジションも特に固定せずにトレーニングをしてきたようですが、12月に迫る(県大会予選を兼ねた) 重要な市大会に向けて、長男sayが入団した秋頃からはポジションも徐々に適正へ配置し、チーム戦術の浸透に力を入れておられました。
(長男sayは得点力を評価いただいたのか? トップでの起用がメインとなっている)
 
そのような背景のもとセットされた先日のトレーニングマッチで“唸るような体験”をしました。その日は、同じチームと何試合か試合をしたのですが、 結果は1試合目(1-1)、2試合目(9-0)で、トップとして出場した長男sayは、1試合目が1得点、 2試合目が5得点でした。
 
1試合目を見る限りでは、点差からして力関係はそんなに変わらないチームだなとの印象でしたが、2試合目からは「本当に同じチームと試合をしているの?」 と思うくらい一方的な展開。
長男sayのチームが素早いボール回しで相手ゴールに迫る。 仮に相手ボールとなっても厳しいプレスで素早く回収し、波状攻撃を繰り返し、ゴールが量産されていく。観客の保護者も「何でこんなに上手くいくの?」って驚くばかりの内容でした。
 
試合終了後、Kコーチと話をしたところ、「要因は新しいシステムが上手くハマったから」とのこと。
これまで長男sayチームは「2-4-1」 のシステムを採用していましたが、この日は、攻撃時は「3-1- 2-1」、守備時は「3-2-2」と、攻撃時と守備時に可変するシステムへ変更していました。
 
1試合目は、システム変更後のぎこちなさもあったのでしょうが、 2試合目は慣れと1試合目の修正によりメンバー全員がシステム変更に伴う新たな戦術(役割) をある程度自分たちのものにしたのでしょう。明確化されたそれぞれの役割を踏まえて自信を持って自己表現をしていました。
 
私が見て取れたコーチのシステム変更の狙いは以下のようなものだったと推察しています。
(攻撃時) 「2-4-1」⇒「3-1-2-1」
・ バックラインやサイドからのボールの経由地点をスキルの高いボランチに集中させることでビルドアップをスムーズにする
(攻撃から守備への切り替え時)
サイドバックの攻撃参加時の逆サイドの役割や動き方を明確化することで、ボールロスト時のリスクを軽減する

 



 
(守備時) 「2-4-1」⇒「3-2-2」
・ 前線からのチェイシング枚数を2枚に増やすことによりハイプレスをかける
・ チェイシングと連動してポジションのスライドを徹底しボールを刈り取る位置を明確化する 
(守備から攻撃への切り替え時)
・トップ(長男say)の守備対応の労力を減らすことで、 ボール奪取時に素早く攻撃参加させる(切り替え早くボールを預ける)
 

 


トップの長男にとっては、 守備の労力が減り攻撃時に発揮できるパワーが増したこと 、ボール奪取時に素早くボールを預けてくれることによりカウンターが仕掛けやすくなった 。また、ボールポゼッションが上がるとともに、ビルドアップがスムーズになったことにより、 ボールに触る回数が大幅に増えシュートチャンスが増える。それらが得点数を大幅に増やす要因になったと思います。

 

私自身、システムはあくまでも配置の問題であって、結局のところ、チーム力とは個人の能力(スキル)の和がモノを言うと考えていましたが、少し考え方を変えなければならないようです。

チーム力は個人の能力に大きく依存するものとの基本的な考え方は同じですが、メンバーの特性を上手く活かすシステムや戦術を浸透できれば、同じメンバーでもより高いパフォーマンスを発揮することができると。言い換えると、個々人のパフォーマンスをより引き出し、チーム力を高めるものがシステムや戦術なのかと。

 

今回はシステムが上手くハマりましたが、その対策を講じてきたチームが現れれば苦しむかも知れません。そうなると、このチームはどのように進化していくのか。これから、長男sayの成長とともにサッカーをより詳しく理解していけるかも知れない、そんな楽しみを覚えた週末でした。

 

【教訓65】 

チームメンバーの特性を上手く活かすシステムや戦術を浸透できれば、同じメンバーでもより高いパフォーマンスを発揮することができる。システムや戦術とは、個々人のパフォーマンスをより引き出し、チーム力を高めるもの(かも知れない)。