長男sayへ。ジュニアサッカーチームの卒団おめでとう。
あなたがサッカーを始めたばかりの頃を今でも鮮明に覚えているんだけど、あれからもう6年。
何にもできなかった“はなたれ坊主”だったのに、もうこっちが本気でやっても勝てるかどうか分からないほどに成長しやがって。
6年という月日は短いようで、取り組み次第ではとてつもない変化を遂げることが出来る期間なんだね。
あなたに教えてもらったよ。
(長男sayがサッカーを始めた頃からこれまでの成長記録は、過去のブログをご覧ください)
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さて、本日は、これからも本気でプロサッカー選手を目指しジュニアユースへ進むあなたに、お祝いの気持ちを込めてあなたが進もうとしている道はどのようなものか、パパなりの考えをお伝えしておきたいと思う。
(1)世界で一番難しいスポーツ
まず、サッカーは、世界中に存在するスポーツの中で最も難しいものの1つだとパパは思っている。
理由は、サッカーの以下の特性からだ。
①不器用な足でボールを扱う ⇔バスケ、バレー、ラクビーなど
②コンタクトスポーツ(高次元の総合運動能力が不可欠) ⇔卓球、テニス、マラソンなど
③プレーが連続する ⇔ゴルフ、野球、アメフトなど
④直接的な対戦相手がいる ⇔体操、フィギアスケート、空手の型など
⑤団体競技 ⇔水泳、陸上、柔道など
(2)不器用な足でボールを扱う
同じ球技でもバスケ、バレー、ラグビーなど、 ほとんどの球技は手でボール扱うのだが、 サッカーは器用な手は使えず不器用な足を使うスポーツ。 当たり前のことなんだけどこれは結構見落としがちなことで、試合中ほぼ自分の思った通りにボールコントロールできるようになるということは、実は曲芸を身に着けるようなもの。
だからほとんどの人が、ただ思った通りにボールを扱うというレベルでさえ、5年、10年かけようとたどりつけない。
パパから言わせれば、プロのサッカー選手はみんな、サーカスのパフォーマーみたいなものだと思っている。
まず、サッカーは技術の習得という面で、圧倒的に難易度の高いスポーツである。
(3)コンタクト競技(高次元の総合運動能力が不可欠)
そのうえ、人気スポーツゆえ、運動能力の高い子供達がこぞってサッカーに集まってくる。
プロレベルでみれば、陸上選手なみのスピード、ラクビー選手なみのパワーとスタミナ、 バスケット選手なみの跳躍力など、あらゆる運動能力が専門競技のトップレベルなみに高い次元で兼ね備えた選手ばかりだ。
また、コンタクトスポーツなので、格闘技の要素もある。
特に、近年の海外サッカーはフィジカルモンスターばかりの集まりとなっており、この傾向はより強くなっていくことだろう。
運動能力の面でも、あらゆるスポーツの中で最も高い総合力が求められるスポーツの1つである。
(4)プレーが連続する、直接的な対戦相手がいる、団体競技
サッカーは“カオス(混沌、無秩序、大混乱)” だと言われることがある。
フィールド上に敵味方合わせて22名が45分間途切れることなくボールを奪い合う様はまさにカオス。
また、野球、ゴルフ、アメフトとは違い1プレーごとに止まらないため、瞬時、連続の状況判断がサッカーには必要。
サッカーの難しさの本質はここにある。
ボールフォルダーは、四方八方から砲撃を受ける戦士みたいなもので、刻一刻と変わる戦況を正しく瞬時に判断し続けなければ生き延びることが出来ない。
必要な情報を収集する能力「認知」、瞬時連続して情報を処理する能力「判断」が極めて重要なのだが、「実行」に必要な技術・運動能力に連動・依存するため、特にその習得をより難しくする。
また、強い対戦相手であれば、自分の力をほとんど発揮できないこともあるよね。
個人競技みたいに自分のパフォーマンスだけに集中すれば良い訳ではない。相手との関係性の中で、如何に自分の力を発揮するかという観点で、駆け引き・騙しあいも必要だろう。
団体競技ゆえに、味方とのコンビネーションの積み上げも必要だし、団体の中で自分のポジションを確立する協調性やコミュニケーション能力も不可欠。
パパが、サッカーが世界で一番難しいスポーツだっていうのも、あながち間違いでないって思うでしょ。
余談だが、最近パパはサッカーが上手いとは、身に着けた技術・運動能力を武器に、カオスを上手く対処・コントロールできることだと認識するようになっている。あなたが今、同世代と比べて優れている点はまさにここだが、これからもその長所を伸ばしていってください。そのためには、良い判断は身に着けた技術・運動能力の範囲内でしか出来ないことから、常に技術・運動能力を高め続けていくという意識を忘れないように。
まぁ、言うまでも無いね。
次回に続く