子供たちの夢を真剣にサポートする父親ブログ

子供たちの夢の実現に向けて、サッカー、英語、バレエ、学業などを真剣にサポートしている父親の記録です。

「基礎技術は低学年の間に」長男say61&次男sail 4の成長記録(〜2023.4)

私は、現在、次男sail(6歳)が所属する少年団のボランティアコーチを務めており、利き足中心の指導を実践しています。これには賛否があるでしょう。

日本全国どこにいっても両足指導が普通であり、日本サッカー協会ですら両足でボールを扱うことを推奨していますからね。
 
しかしながら、私は「ある出来事」から、小学生年代( 少なくとも低学年の間)は、利き足中心指導をしてあげなければという信念のようなものが芽生え、実践するようになりました。
 
(1)ある出来事とは
私は、長男sayがサッカーを始めた少年団でボランティアコーチを引き受け、小学1年から4年までの間持ち上がりで、子供たちのお世話をさせていただいていました。立場としてはサブコーチ。メインコーチのお手伝いが主な役割なので、指導方法等についてはほとんど口を挟まないようにしていました。
メインコーチは、サッカーをよく知った方でしたが、日本のごく普通の方と同じく「両足指導」です。
 
一方、私は、息子がサッカーを始めた際に、効率的にサッカーが上手くなってもらいたいという思いから、 色々と勉強し檜垣氏の利き足中心の指導方法を長男sayに取り入れ、これまでブレずに少年団でもスクールでも実践してもらっていました。
その時は実験的取り組みだったので、よその子は責任が取れないと、利き足中心の指導は息子だけにとどめていた。
(檜垣氏の利き足中心のメソッドは、過去の記事をご覧ください)

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tokotonpapa.hatenablog.com

 


 
 
その後月日が流れ、長男sayが小学5年生になった夏頃、ある出来事が起こる。
長男sayと一緒に4年ちょっと少年団でサッカーをやってきた同級生Sが「チームを辞める」と皆に向かって挨拶をした際、「サッカーを辞めて違うスポーツをする」と言った。
 
今でも彼のあの時の表情を忘れることが出来ない。
「ここでのサッカーがつまらない。だから、やめて違うスポーツをするんだ。でも、そんなこと言えないからぐっと我慢している」との心の声が聞こえてきそうな顔が。
 
 
(2)基礎技術がないとつまらない
同級生Sはチーム1の長身で運動神経も悪くない。他のスクールに通ったりしていなかったが、少年団の週1~ 2回の練習にも出席率高く参加する子だった。それでも、4年ちょっとサッカーをやっても基礎技術が身につかなかった。
高学年以降のサッカーは、ある程度ボールを思ったように扱えるようにならないと面白くないし、なかなか試合にも出れなくなる。そして、更にサッカーが嫌いになっていく。典型的な負のループだ。
 
高学年になるまでに、ある程度の基礎技術がつかないと、少年団のサッカーですら楽しく続けていくことが難しくなるんですね。
いかに低学年の間に基礎技術をつけておくことが重要かということです。
 
同級生Sの事例は特殊なものではないと思っています。
ごく普通の子供達は、少年団で週1~2回、両足指導の練習を続けても、あまりサッカーが上手くなっていないのが実情だと思っています。
「止める・蹴る・運ぶ」がろくに出来ない。見渡せば、そんな子ばかり。
正直に言うと、スクールに週何回も通っている子ですら、それよりは少しマシかなというレベルにしかなっていないと感じています。
 
4年という月日をかけてもですよ。。。
 
私の知る限りでは、相対的に上手いなというレベルにいるのは、運動能力が飛び抜けて高い子か、親が熱心で練習量が多い子のどちらかだけです。
 
 
(3)普通の子ほど利き足中心に
同級生Sも長男sayも同じ時期に同じチームでサッカーを始めました。
サッカーを始めたばかりの頃、同級生Sは長男sayよりも身体が大きく運動能力が間違いなく高かった。
それでも、利き足中心指導を取り入れた長男sayは県ベスト4になったチームのエースで活躍しているのに、同級生Sは基礎技術が身につかず面白くなくなりサッカーを辞めていった。
すべてが利き足中心の指導が要因とは言わないですが、大きな分岐点になったのは間違いない。
 
同級生Sが私の息子であれば、今の長男sayよりも良い選手に育っていたかもしれないと思う。
 
だからこそ、同級生Sのようなサッカーが嫌いになって辞めていく子が私が関わる範囲で二度と出ないよう、私がコーチを引き受けるなら、高学年になるまでにある程度の基礎技術レベルに高めてあげる、そのために、長男sayで成功した利き足中心指導を取り入れようと決心しました。
 
利き足中心のメリットはいくつかありますが詳しくは檜垣さんのブログをご覧いただくとして、私がここで紹介することは、利き足中心は効率的に早く上達するということです。
両足にかける練習量を利き足1本に重点投資すれば、利き足の基礎技術がより伸びるのは明らかですからね。
(例えば、書道の上達を目指して左右の手を均等で練習した子が、 左50、右60のレベルになったとする。
一方、利き手だけで練習した場合は、同じ時間をかければ右60レベル以上になるのは間違いない。もしかしたら、70、80になるかも知れない。
そして、両作品を比較した場合、利き手だけを重点的に練習した子の方が上手いとなる。)
 
 
なので利き足中心は、運動能力が高くない子、練習量を多く確保できない子ほど取り入れないといけないと思っています。
高学年になって、突如、基礎技術レベル70以上ないと試合に出れないよと突きつけられる可能性がありますからね。
運動能力が高い子、練習量が多い子は、他の要素で補うことができるので何とかなるかも知れませんが、普通の子、練習量をたくさん確保できない子はその時点でジエンドとなってしまいます。だからこそ、普通の子ほど利き足中心なんだと考えています。
 
弱者が強者に勝つための戦略の1つである「選択と集中」ってやつです。
 
 
さて、いかがでしたでしょうか。ブログの世界で論争がたえない「両足利き足問題」。
ここに関わるところを、私なりに長男sayの経験を踏まえて今思うところを書かせていただきました。
「あなたの言いたい事はある程度分かった」と思っていただいた方、「サッカーを知らなすぎる、経験不足からくる戯言だ」と思われた方など色々でしょうね。
 
ご理解いただきたいことは、常々ブログに書いているのですが、私はその道の専門家ではないので、このやり方が正しいといった主張をしたい訳ではないということ。ただただ、自分の子供達に最善手を取らせてあげたいと考え試行錯誤してきた様子を書き残そうとしているだけです。
ですので、間違っていることを書いてあるかも知れませんし、長男 sayの成長とともに考え方が変わっていくかも知れませんので、その点を踏まえて、記事をご覧いただければ幸いです。
 
とは言え、長年サッカーをやっていても、ちっとも普通の子供達の基礎技術が身につかない日本サッカーの育成って合っているのだろうか。基礎技術が身につかずサッカーがつまらなくなり辞めていく子供達を少しでもなくしていくためにはどうしたら良いのか、ということを考えるきっかけくらいになってくれたらうれしいですね。
 
 
【教訓81】
・利き足中心指導は効率的に早く上達する。

・運動能力が高くない子、 練習量を多く確保できない普通の子ほど、 利き足中心を取り入れるべき。

・弱者が強者に勝つためには戦略が必要。「集中と選択」もその一つ。