子供たちの夢を真剣にサポートする父親ブログ

子供たちの夢の実現に向けて、サッカー、英語、バレエ、学業などを真剣にサポートしている父親の記録です。

「晩熟島流し④」長男sayの成長記録69(2023.6〜8)

前回、晩熟ゆえの身体能力の低さを克服すべくスプリント、パワーの向上を目指して、何に取り組んでいるのかについて記載した。
(スプリント、パワー向上に向けたトレーニングについては、過去の記事をご覧ください)
   ↓   ↓   ↓

tokotonpapa.hatenablog.com

 


 
しかしながら、もちろん、身体能力はすぐに高まるものではなく、その間にも、晩熟島流しの船(戦力外通告)は着実に近づいてくる。今回は、そのような切羽詰まった近況を振り返ってみたい。
 
(8)代わりのFW探し
このシリーズの1回目で、5月の市内予選において、身体能力の低い長男say(小学6年生)では点が取れないと判断され、屈辱的な途中交代を強いられたと記載しました。そして、その日以降、コーチは長男sayの代わりとなるFW候補のテストを始めていきました。
もう声変わりが始まっている体の大きな選手。スピードのある選手などなど。
 
その影響で長男sayは、これまでの定位置だったFWからMF(トップ下)にコンバートされ、そこでどれくらいやれるのかを試されるようになった。
 
本人はFWへのこだわりが強く悲しい思いをしていたようだが、私の中ではMF(トップ下)へのコンバートは、長男sayにとって良い経験になるので、その点においてはむしろウエルカムと感じた。
もともと、ポストプレーのための屈強な体、裏抜けのための爆発的なスピードを持ち合わせていない長男say は、一般的なFW像から言えば適正とは言えない。ジュニアユースに上がれば、試合に出るためにはMFが主戦場になると思ってもいる。
こだわりのFWでポジションを奪い返す気持ちを持ちながら、MF(トップ下)の経験を積んでいくことが将来的にはプラスになる。
 
与えられた現実を受け入れ、その中で自分にとってプラスになる面を前向き捉え、ただひたむきに努力していく。
苦境に立たされた時に、乗り越えられるかどうかのカギはこのマインドセットだ。
 
(9)不慣れなポジション
5月後半~7月後半までの約2か月間は、MF(トップ下) としての経験を積みながら、時折チャンスとして与えられるFWでの出場機会を待つ日々が続いた。慣れないMF(トップ下) では、やはり物足りないパフォーマンスだった。
 
適正云々の前に、頭の整理が出来ていない印象。FWの時はただひたすら自分(味方)がゴールを取ることを考えていれば良かったが、トップ下となればそうはいかない。ゴールへの意識はそのままに、ゲームメイク、守備での貢献の部分が更に求められる。
攻撃と守備の割合は6:4(少なくとも7:3) くらいの意識が欲しいが、FWの時と同じ9:1くらいで臨んでいるように見えた。お手本となるMF(トップ下)の選手を見つけてその動きをしっかり観察しないと駄目だね。
 
これまでサッカーの試合はたくさん見ているはずだが、FWの選手を自分に置き換えて見ているので、MF(トップ下)の動きが分かっていない。これからはトップ下の選手目線でもサッカーを見て欲しいと感じた 。
 
(10)チャンスで結果を出す
他の選手をFWで試す合間に、時折、長男sayにもFW起用のチャンスが回ってくることがある。何とか結果を出そうと気負い過ぎて空回りする時もあったが、やはり慣れたポジションでの動きは良く見える。
長男sayがFWに収まると他の選手も元の慣れたポジションに戻れるので動きが良くなり、チーム全体として連動性が増すように見える。
そして、「何となく元の形の方が結果が出るんじゃない?」という雰囲気が流れてきた。
 
そうなると少しずつ、長男sayのFWでの出場時間が増えてきて、その中で少しずつゴールという結果を出していくことが出来た。この時期、カップ戦が多かったのも追い風だった。勝利という結果を求める中で、長男sayの得点で勝利を呼び込む試合が重なった。
晩熟島流しを何とか逃れるために磨いてきたスキルや身体能力が少しずつ結実してくれていたのかも知れない。
すると、なんだかんだ言っても、長男sayが一番得点を取れるよねという認識がチーム全体に根付いてきた。
 
いつの間にか、また、長男sayがFWの定位置に座ることが普通となってきている。
それを決定的としたのは1つのゴールだった。
 
つづく。