子供たちの夢を真剣にサポートする父親ブログ

子供たちの夢の実現に向けて、サッカー、英語、バレエ、学業などを真剣にサポートしている父親の記録です。

「子供達に人間力を身につけてもらうには」長男say92&次男sail15(2024.5)

先日、伝説のスカウトマン二宮博さんの講演会に出席してきました。
感想としては、長男say(12歳)と次男sail(7歳)の子育てのヒントになればと思い参加したのですが、私自身の生き方にも気づきを与えてくれる内容であり、「素晴らしかった」の一言。 今まさに夢を追いかけて努力を重ねている中高生年代であれば、人生を飛躍させる大きな機会ともなり得るものだと思いましたので、次は是非、長男sayに参加してもらおうと考えているほど。
本日は、その講演会の内容で心に留めておきたいものをまとめていきたいと思います。
 
 
(1)成功するプロサッカー選手
二宮博さんは、本田圭祐、鎌田大地、堂安律選手など日本を代表する名選手を数多く発掘してきた元ガンバ大阪のスカウトマンです。
伝説のスカウトマンと崇め奉られるほどの成功をおさめてきたということは、普通のスカウトマンには見えない何かが見えているはず。
そのような方が「一流の共通点」というテーマで講演してくれるとのことで、期待をもって参加しました。
 
まず、成功するサッカー選手に必要な要素とそれぞれの影響度が興味深かった。
成功する要素を「技術力」「身体能力」「人間力」「運」 の4つに分類した場合、皆様はそれぞれの影響度(割合)はどれくらいと思いますか?
 
二宮さんの見立ては、技術力25%、身体能力30%、 人間力40%、運5%。
 
サッカー選手としての能力を直接的に表す「技術力」や「身体能力」よりも、人間力の方が重要という示唆。
プロになるだけならば、ただ技術力や身体能力が高い選手でいいのかも知れないが、成功するためには人間力が必要。プロになってからも、おごることなく自分を律し、常に向上心を持って成長し続ける努力が出来る人間性があるからこそ成功できるということだろう。
それでは、それほど成功に重要な「人間力」 はどのように身に着ければよいのか。
 
(2)人間力の身に着け方
講演会の最後に質疑応答があり、この点をどうしても二宮さんの考えを知りたく手を挙げた。
「本田、鎌田、堂安選手は、人間力はどのように身に着けたと考えるか。スカウトした時点で身についていたのか」
 
二宮さんの回答は、人間力の磨く方法として3を例示した。① 親の影響、②リーダーの経験、③ 挫折およびそれを乗り越えた成功体験。
 
①親の影響

幼少期に形成される「物事に対する姿勢や心構え(正しい考え方)」は、身近な人の影響が一番大きい。特に親の責任は重大である。
これは私が感じていることだが、まず、親が子供にどのような人間となって欲しいのか。このビジョンが明確でなければ導いていく道すら定まらない。
ビジョンが明確になれば自分自身そのような人物であるのか自答する。子供は親を見て育つので、仮に親がそのような人物であれば、自然と理想の姿に育つのかも知れない。
違うのであれば、自分も一緒に成長していく姿勢が必要だ。もちろん私はまだまだ成長していくべきものがたくさんあると自覚している。
 
②リーダーの経験 

二宮さん曰く、本田、鎌田、堂安選手は皆、学生時代にキャプテンを経験をしているとのことだ。
リーダーの経験=キャプテンではないだろうが、成長できる環境に身を置くことが飛躍的に成長を促すのは間違いない。
ただ、キャプテンに選ばれるということは、その時点でメンバーに信頼される人間性を有している必要があると考えると、やはり幼少期の人格形成に多大な影響を与える親の重要性を実感する。
 
③挫折およびそれを乗り越えた成功体験

本田選手はガンバジュニアユースからユースに昇格できなかった。同じ左利きMFである同期の家永選手に勝てなかったとのことだ。
その挫折を糧に星稜高校に進学し、キャプテンを務め、プロにまで這い上がった。その後のサクセスストーリーは有名だろう。
名門ACミランの10番、3大会連続W杯に出場し4ゴール。一方、ガンバジュニアユース時代に勝てなかった家永選手は、今もフロンターレで活躍される素晴らしい選手であるが、一度もW杯に呼ばれなかった。
 
鎌田選手もガンバジュニアユースからユースに上がれず東山高校に進学。堂安選手もジュニア時代にセレッソのセレクションで落とされている。
挫折の中で自分自身を見つめなおし、成功と言えるまで努力を重ねていく過程の中で人間性が磨かれる。まさにその通りだと納得する。


 
(3)運の掴み方
成功要素として運を挙げられているのも面白い。 二宮さん自身の体験で運について語られていた。
「自分は決して出来の良い人間ではない。でも、関わった選手がたまたま凄かったからスカウトマンとして評価され、本まで執筆すること出来た。だから、多くの方から二宮さんは運が良いと言われる。でも、運は自分で引き寄せることが出来るのではないかと。」
(二宮博さんの書籍は以下を参照ください。)
   ↓   ↓   ↓
 https://books.rakuten.co.jp/rb/17531052/


「運はいつも人によってもたらされる。私は、 小さい頃から3つのことを意識して挑戦してきた」
1自分よりも凄い人と出会い続ける。
2目の前の仕事に本気で取り組む。
3目の前の人を大切に思う心。
 
「人との出会いこそが人生の質。人とのご縁を大切にすることで道は開ける」と。
 
 
講演会終了後、 二宮さんは受講者に深々と頭を下げいつまでも頭を上げられなかった。教えを乞うているのは我々なのだが、そんな我々との出会いさえも心から感謝されていたのだ。また、私がお礼を伝えに挨拶に向かった際、向こうから握手を求めてきて下さった。
 
心がジーンときた。単純にかっこいいなと思った。60を超えてもこのような振る舞いを出来るなんて。
成功をつかみ取られる方の神髄を観させていただいたように感じる 。


ありがとうございました。

 

子供達に人間力を身につけてもらうためには、まず親である自分自身からと改めて痛感した1日となった。