前回からの続きです。
(7)底を打つ
長男sayは、第二次性徴期の成長ピークがまだ到来していないので、いずれフィジカル差は追いついていくとは理解している。
しかしながら、それがいつになるのか。
ジュニアユース最終学年となる中学3年生の大切なシーズン中にある程度フィジカルが追いついて、試合に絡めるようになれば良いのだが。この時期を逃すと、トップリーグや高円宮杯など数ある真剣勝負で得られるはずの経験値が積めなくなる。
何とか間に合って欲しい。それが本音だった。
長男sayは、早い子であれば第二次性徴期に入る小学5年生からこれまでずっとフィジカル差がどんどん広がっていき、チーム内の序列が下がっていった。それが変わらず繰り返されてきたので、本当にその終わりがあるのだろうかと疑心暗鬼になっていた。
しかし、年末にかけて底を打った感があった。
本人はそんな自覚は無かったようだが、長年彼を見続けている私には少しの変化でも気づく。
「あれっ?少し戦えるようになっている。」
「守備の強度が上がっている。」
「ボールキープできる回数が増えている。」
フィジカル面の強化が感じられるようになっていたのだ。
おそらく中学2年生の終盤に差し掛かると、普通の子供達は、身長の成長率が緩やかになってくる。一方、長男sayはこれから始まろうとする時期で急なものとなる。ついに成長率が逆転したのだと思う。
(8)逆襲の狼煙
そんな感覚を持ちながらも確信なく迎えた2025年最後のトレーニングマッチ。驚く光景を見ることとなった。
長男sayは変わらずBチーム扱いなので1本目のゲームは出場なく2本目からの出場。
2本目は1本目のメンバーがほぼそのまま残り、長男sayが加わった形だった。
対戦相手は、なかなか良いチームで1本目は0-3で負け。しかし、2本目は彼が出場すると明らかに流れが良くなり1-0で勝ってしまう。
FWで出場していたが、効果的なチェイシングで守備を活性化させチームを生き返らせる。強度も高い。
攻撃面でもワンタッチプレーを効果的に使い、 チャンスメイクをする。ボールキープの場面でも吹き飛ばされない。
ボールを簡単に失わないので、彼を経由して攻撃を組み立てる形が展開されていた。
1本あった決定的なシュートシーンを決めていれば完璧な内容だったが、惜しくもそれは力が入り過ぎ左に外してしまったのだが。
それでも、これまでとは全く違う存在感を示す。3本目以降も、彼の気が利いたプレーがチームの中で際立っていた。
ゲーム終了後、コーチからべた褒めされたそうで、長男sayはご満悦な表情だった。
「あのピッチの中で俺が一番上手かった。」
そんなビックマウスが飛び出すくらい手応えを得たようだった。
そこから、年末年始のお休みに入ったので、それが本物だったのかどうか分からない。
それは新年のお楽しみなのだが、逆襲の狼煙は上げられたような気がする。
仮にマグレで無かったとしてもすぐさま逆転をすることは難しいかも知れないが期待感はある。
2月から始まるトップリーグに少しでも試合に絡めるように。そして春から夏にかけての中学年代集大成の時期にチームの中心に入れるように。
そんな願望を抱かざるを得ない。
晩熟の反転攻勢。2026年はそんなハッピーな記事を書けることを期待しています。
〜どん底まで落ちたらあとは上がるだけ 完〜